目次
前工程と後工程
工程(プロセス)
工程(プロセス)とは、インプットをアウトプットに変換する、相互に関連のある又は相互に作用する一連の活動、です。プロセスとは、インプットを使用して意図した結果を生み出す、相互に関連する又は相互に作用する一連の活動、です。
プロセス管理
結果のみ追うのではなく、プロセス(仕事のやり方)に着目し、これを管理し、仕事の仕組みとやり方を向上させることです。
実施すべき項目は、以下となります。
1)現状の仕事のやり方を改善し、もっと良い仕事のやり方に改めていく。
2)標準化を重視し、良い仕事のやり方について標準を作り、守っていく。
3)品質は、検査ではなく、工程で作り込む、そのために、工程をしっかり管理する。
4)結果だけに着目するだけでなく、結果を生むプロセスについても反省し、仕事のやり方を改め、仕事の質を向上させる。
前工程と後工程
自分が受け持つ工程を「自工程」とすれば、「前工程」は自分の仕事に迷惑を及ぼす可能性のある工程である。また、「後工程」とは、自分の仕事の結果が影響する工程である。
後工程はお客様
「後工程はお客様」は品質管理において重要な考え方の一つである。自工程の品質を評価するのは後工程であり、後工程の要望や品質には真摯に耳を傾けることで、全体として、より良い工程を作り上げることができる。
品質は工程で作り込め
「品質は工程で作り込む」は品質管理において重要の考え方の一つである。検査で不適合品を除くことが品質管理ではなく、元から不適合品が発生しにくい工程を実現することを狙いにすべきである。
工程の5M
生産の4M
工程の要素を分析すると、人・作業者(Man)、機械・設備(Machine)、原材料・部品(Material)、方法・製造方法(Method)の、四つの構成要素に分けられる。
工程の5M
生産の4Mに計測(Measurement)を加えたものを、生産の5M、工程の5Mという。
異常
異常とは
工程(プロセス)に何かが起こり、製品の品質などの結果が通常と異なっている状況を異常という。異常が発見された場合は、処置ルールに従って、速やかに応急処置をしなければならない。次に、異常が起こらないように再発防止を行う。再発防止とは、問題の原因または原因の影響を除去して、再発しないように処置することである。在庫やお客様に渡っている製品に関しては、関連処置を行う。
異常値(外れ値)
観測値の集合のうち、異なった母集団からのもの又は計測の過ちの結果である可能性を示す程度に、他と著しくかけ離れた観測値、のことである。
異常原因と偶然原因
異常原因とは、「突き止められた原因」「見逃せない原因」ともいい、工程(プロセス)に何かが起こり、製品の品質など結果が通常とは異なる状況を引き起こした原因である。偶然原因とは、「避けることの出来ない原因」「やむを得ない原因」ともいわれる。作業標準を守り、同じ品質の原料を使い、同じ条件で製造しても、製品の品質にばらつきを与える原因のことである。
工程管理に欠かせない道具として、管理図がある。
管理図(作成中)
参考文献:「QC検定受験テキスト 4級」, 細谷克也ほか, 日科技連