目次
管理活動
管理活動は、維持活動と改善活動からなります。維持活動とは標準やマニュアルに従って作業し、ばらつきの小さい結果を生み出す仕事を生み出すことである。そのためには、教育・訓練が欠かせない。改善活動とは製品やサービスの本質をよくしたり、原価を下げたり、仕事の納期を早めたりするように、仕事のやり方を良いほうに改めることである。管理活動とは、ある目的を継続的に効率よく達成するために必要なすべての活動ということができる。
仕事の進め方
管理を進めるためには、PDCAのサイクルを確実に回すことが必要である。目的の実現のために、仕事の流れ(手順)を、P(計画する)⇒ D(実施する)⇒ C(確認、点検、評価、反省する)⇒ A(処置する)の四つのステップを進めることである。
PDCA,SDCA
PDCAのPをSに変えたものが、SDCAである。Sとは標準(Standard)をあらわすものである。技術や作業方法が確立している場合に、その良い方法を標準(Standard)として与え、その標準どおりに仕事を行い、その結果を確認し、これに基づき必要な処置を行うものである。
管理項目
活動の良し悪しを評価する尺度のことを「管理項目」という。管理項目をチェックするために、目標値、管理限界、確認頻度を決める。QCD+PSMEの7項目を総合的な品質として取り上げ、管理項目とすることが一般的だる。Q:Quality(品質)、C:Cost(コスト)、D:Delivery(生産量、納期、工期)、P:Productivity(生産性)、S:Safety(安全)、M:Morale/Moral(士気、倫理)、E:Environment(環境)となる。
参考文献:「QC検定受験テキスト 4級」, 細谷克也ほか, 日科技連