携帯電話を持っている人なら、当然わかっていることです。ドコモ、AU、ソフトバンク、楽天。ドコモで契約すれば、ドコモだけでなく、AU、ソフトバンク、楽天、どのキャリアの携帯電話でも電話することができます。当たり前だと思いますか、ドコモの経営者だったらどのような戦略を練るでしょうか。
もしも、ドコモが先行者で顧客を囲い込めていれば、他のキャリアとつながらない様にすることもできます。新しく携帯電話を契約する人は、友達や家族が契約しているキャリアと契約したいと思うでしょう。一気に契約者数を増やすことができれば、後行者を排除できる可能性が高まります。後行者を排除して、国民の大多数と契約できれば、、、そのときに通話料を少しづつ上げていきます。通信設備は固定費なので、多少高くついても、契約者数が伸ばせて、売上が損益分岐点を超えれば、いっきに莫大な利益が見込めます。
そんな特徴を、ネットワーク外部性と呼びます。仮に、ドコモ以外のキャリアが格安でも、契約者数が少なくて友達と通話できなければ、ただのムダです。多少割高でもドコモと契約するでしょう。
しかし、そんなことは最初からわかっているので、政府や行政は必ず競争が発生するように、会社の参入を認め、キャリア間の通話ができるように規則をつくるでしょうね。
でも、昔々の話ですが、パソコン通信があったときは、例えば「にふてぇーサーブ」と契約すると、他のパソコン通信の契約者とは通信できませんでした。そんな昔話です。
ここで、行政や他人に知られないように、ネットワーク外部性の特徴を持つビジネスモデルを考え付けば、、大金持ちは間違いないですね。