事業を成長させようとする場合、新しい市場や新しい製品/サービスなど新しいことや新しいものを顧客に提供する必要が出てくることがあります。どんなことをやってったら良いのか?悩みますよね。そんな時に、使えるツールがアンゾフの成長戦略マトリックスになります。それが下図になります。
事業を成長させようとする場合、大きく分けると四つの戦略が考えられるということです。成長の軸を製品/サービスと市場に分けて、それぞれを既存と新規に分けたものです。2×2のマトリックスになります。市場とはお客様です。製品/サービスとは、花屋さんだったら花、売り物ということです。
目次
市場浸透戦略
事業の拡大を目指すには足元を固める必要があります。つまり、既存市場に対して既存商品を売り込むことを強化することになります。地域の八百屋だったら、顧客対象としている地域のお客様の来店を強化し、既存の商品の売り上げを高める努力をする必要があるということです。
新商品開発戦略
花屋さんだったら、既存のお客様に対して、いつもは生花を売っていたのを、新商品として鉢植えの花を仕入れて販売を開始するということでしょうか。自動車メーカーならがガソリン車に加えてハイプリッド車を開発していくということでしょう。新商品を開発するということは、お金と時間がかかるということになります。リスクテイクするということになります。既存のお客様の好みやライフスタイルを十分に調査して、新しい商品やサービスが購買されることを確実にしていかなくてはなりません。仕入れチャネルの開拓も必要でしょう。
新市場開拓戦略
駅前のラーメン屋さんだったら、隣駅の駅前に出店するということになるでしょう。今あるお店のお客様に愛されるお店作りができて、売上が安定したあとにとる戦略になります。新しいお店を出すといことは、お店を任せられる人材の育成、駅前店舗の借り入れ、新しいお客様に対する宣伝などなど、やっぱりお金と時間がかかるということになります。店舗賃貸や人材確保で固定費がかさむことになるので、やっぱり十分に成功確率が高まってからの施策となるでしょう。
多角化戦略
新しいお客様に対して、新しい製品やサービスを提供していく戦略になります。う~む、これはお薦めできないといことができるでしょう。駅前のお花屋さんが隣駅の駅前にラーメン屋さんを出店するみたいな話です。これを成長させるには、M&Aなどすでに確立された事業を買収するなどの施策が必要になるでしょう。儲かっているラーメン屋さんが、すでに入居済のアパートを買うとかでしょうか。