SWOT分析で自社の強みと弱み、自社を取り巻く環境(機会と脅威)を分析して明文化した上で、このクロスSWOT分析を行っていきます。ここから、負けないための戦略を導きだしていくことになります。
これも、2×2の表になっていて、空欄に言葉や文章を入れていくと完成します。例えば、強み×機会の欄には「強みAを活かして機会Aに対応する」とか、弱み×脅威の欄には「弱みBがあるので脅威Bに対応するため市場Bから撤退する」とか、、いろいろ実施したいことを書き込んでいくのです。書き込む内容は、思い付きでかまわないとです。その言葉や文章を見直して修正していく、そして、優先順位をつけて整理(要るものと要らないものを分けて、要らないものは捨てる)していくことが重要です。
下の表がクロスSWOT分析のマトリックスになります。機会や脅威に対して自社の強みや弱みを使ってどうやって対処していくか、簡単に書き込んでみました。攻撃、撤退と簡単に書き込んでみましたが、そんなに単純なものではないですよね。
例えば、住宅街に店舗を置くB花屋さんがあったとします。最寄りの駅前に大手チェーン店の花屋さんの出店があり、B花屋さんよりも、店舗も清潔で大きく品揃えも多くて、対決できそうにありません。そんなときに、じゃあ!お店をたたもうなんて考えるでしょうか。近隣住宅街の顧客との関係を強化して、既存顧客の大手への流出を防いだり、各家庭のイベントに応じて「花」を提案していくなどの戦略を考えるのではないでしょうか。このマトリックスは、あくまでも検討内容を整理する程度のものと、捉えることが大切になります。答えを出す道具ではないのです。生き残る手段を考え出す道具であると、認識してください。