自社を客観的に理解して、自社の置かれている環境を冷静に分析できれば、負けることはありません。孫子の兵法である「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と似ています。自社と環境を分析するフレームワークがSWOT分析になります。
中小企業診断士の二次試験、事例1/組織人事、事例2/戦略マーケティング、事例3/運営管理の三科目は、与件文を読みながら事例企業のSWOT分析するというのがお作法となっています。なので、診断士二次試験の経験者なら誰でも知っていそうなことです。試験に出るということは、中小企業の経営者には、この分析を自社に対して行うことが求められるのです。そして、敵を知り、己を知り、自社が置かれている環境に対して、適切な施策を打つことで自社の存続や成長が叶うといってもよいでしょう。
やることは簡単です。下の表の空欄に、言葉や文章を入れていきます。例えば、強み:営業経験豊富な社長の存在、弱み:営業車の故障が多い、機会:自店舗がある電車駅に急行が止まるようになった、脅威:美人社長が経営する会社が既存顧客に営業を仕掛けてきている、、、などなどです。本当はもっと複雑な事情が出てくると思います。そして、この分析で明らかになった強みと弱み、機会と脅威に対して適切な施策を打っていくわけです。