迷路を記憶するネズミの話をご存じでしょうか。ネズミに迷路を覚えさせる実験をしたそうです。ネズミを迷路の入り口に置いて、出口の餌を置いておきます。迷路の出口に辿りつければ餌をゲットできるという状況を作ります。迷路の入口から出口まで最短経路があるのですが、次の条件のうち最も早く最短経路を覚えたネズミはどのような条件付けをされたのでしょうか?
1.最短経路のチェックポイント毎にアメを与える。
2.最短経路のチェックポイント毎にアメを与える、最短経路から外れると電気ショックを与える。
3.最短経路から外れると電気ショックを与える。
正解は1番になります。1番のネズミは喜んで迷路に入っていくようになりました。さて、2番と3番、なんとなく2番がよさそうに思いますか。結果は、2番と3番のネズミは、電気ショックを怖がって迷路の入口に置かれても、身動きができなくなってしまったそうです。
さて、ここから組織の話に入っていきます。会社の変革、変わろう!、チャレンジしよう!などと会社内でのスローガンをよく見ませんかね。変化する社会に対して適応するためには、会社は変わり続けなければなりません。変化の原動力は、人間一人ひとりのモチベーションやモラールになります。
失敗すると部下にムチを打つ部門長や経営者を、よく見かけませんかね。そんな会社は早晩に潰れていくことになるでしょう。なぜかってネズミと同じです。そんな組織の人間は、変化しようとしても失敗を恐れて身体が動かなくなってしまうでしょう。何もしなければ、普通に過ごせるしな~ってことです。経営者や部門長の皆さん、自分の身がかわいければ、部下を褒めましょうね。