年代別に株式とキャッシュ(債券)の割合を変化させることは、よくあると思います。例えば、株式の割合を100から自分に年齢を引いた数値にするのがベストと考えている人が多いでしょう。例えば年齢が55歳なら金融資産のなかの株式の割合を45にする。債券(キャッシュ)の割合を55にするといった具合です。こういったポートフォリオに年毎に組み替えていくのは、高年齢になるほど、リスクを抑えようという意味があるようです。
しかし、これは間違いなのです。自分の金融資産のリスクを株式50と債券50でやっていくと決めたら、死ぬまで、その割合を維持していくべきです。自分の寿命が85歳だとしても、自分が決めたポートフォリオ(金融資産)の寿命は永遠だからです。配偶者や子供/孫を含めれば寿命が100歳をゆうに超えるでしょう。自分の死後、金融資産の寄付を前提にしているなら、寄付先の寿命も自分の寿命を超えているはずです。
金融資産/ポートフォリオと自分を切り離して考えてみてはどうでしょうか。株価や金融資産は、自分の都合とは関係なく上下します。自分と切り離して考えてみることで、株式投資に対する感情もなくなり、冷静な投資ができるはずです。
こうすることによって、自分が築いた金融資産に永遠の命を授けることができるのです。