軍事問題を専門とする有名な歴史家であるサミュエル・エリオット・モリソン提督が『戦略と妥協』において同様の革新的ポイントを明らかにしている。
「戦争においてミスは避けられない。軍事的決定を行う際には、敵の戦力と計画に関する推定に基礎を置くが、それはよく間違う。また知恵も働かせるが、それも決して完璧ではないし、しばしば人を誤らせるものである」「戦争ではほかの条件が等しければ、戦略上のミスを最少にする側が勝つ」と結論づけている。戦争は、究極的には「敗者のゲーム」なのである。
チャールズエリス著 「敗者のゲーム」 p.30
戦争と一対一で比較するのもあまり正しくないとは思います。お金の問題は人生に勝つか負けるかの要因の一つと言えるでしょう。それぐらい重要な問題なので、戦争と比較してもよいでしょう。株式投資に間違いは付き物です。その時の感情に任せて売り買いすることもあるでしょう。驕り高ぶっていたり無理したり、悲しい出来事があったりして、とても消極的になったりします。そんな状況でも、冷静に判断するために、運用方針を決めて、状況に応じて機械的に決めることが重要になってきます。株式投資に関して、運用方針を明文化する、簡単なルールにしておくなど、やってますか。一般サラリーマンにとっての株式投資は、失敗の数を少なくすることが重要なのです。