新型コロナ対応のワクチン接種率が50%を上回ったようです。ワクチンを二回打てば無敵と思っている方も多いかと思います。実は、そんなことはないのです。ワクチンを接種したからといって、新型コロナに感染しないというのは間違いです。そこで、重要になってくるのが有効率という考え方です。ワクチン接種の有無で効果を示すのは有効率で、となります。さて、有効率の考え方を間違ってしまうと、とんでもないことになります。例えば、ファイザーのワクチンは有効率が95%だとして、新型コロナのウイルスの暴露を受けて、100人中5人は感染すると、考えている人はいないでしょうか?
有効率を説明します。まず、ワクチンが有効かどうかを判定するには、ワクチンを打つ人とワクチンを打たない人を用意しなければなりません。なぜかは、後々のブログで説明します。さて、ワクチン打った人100人、ワクチン打たない人100人、いたとします。
ワクチン打った人で不幸にも、新型コロナに感染した人が5人いたとします。このときの、接種者罹患率は5%となります。
ワクチンを打たなかった人で新型コロナに感染した人が50人いたとします。この時の、非接種者罹患率は50%となります。
このとき、有効率は、(1-5/50)×100=90、となるのです。これの意味は、非接種者で感染した50人は、もしもワクチン接種していれば、感染者5人まで減らせたってことになります。どうですか、わかりましたか?
新型コロナ感染者を減らすには、感染予防施策とワクチン接種が武器ということになります。