相場がどんなに上下しようと、投資家が株式を持ち続ける限り、その時々の収益率が債券や短期証券のそれを上回るかどうかというのは、実は大した問題ではない。リターンが予想される平均値になるまで十分長期間、投資家が実際に持ち続けようとするかが問題なのである。問題は市場にあるのではなく、自分自身、私たちの認識、そして、それにどう反応するかにある。
チャールズエリス著 「敗者のゲーム」 p59
株価は自分の思惑を超えて上下します。昨日、1000円だったものが、900円になってしまうなんて日常茶飯事です。そんな日々のリスクがとても大きいので、心が折れて株式を売ってしまうなんてことがあります。実は、それが間違いだということなのです。10%や20%の下落で心が折れたり、たかだか10%や20%の上昇で有頂天になったりする。よくあるのですが、そんな時に上のフレーズを思い出すと良いでしょう。
短期的な上下よりは、長期間の平均値が重要なのです。株価が半値になったとしても、最初にその株式や会社を選んだ自分を信じて持ち続ける勇気を、持ちましょう。運用方針に従って、最低でも10年は持ち続ける。そんな勇気を持ちたいと思います。個別株を持つなら複数銘柄を持つ。さらに言うならインデックスファンドやETFを購入する。それが、良いでしょう。