卓球の混合ダブルス中継を観戦していた人は多いでしょう。金メダル奪取した二人を祝福する声が溢れています。勝利には以前のブログで書き込んだ「脳の特性(ゴールに近づいたらゴールを忘れる)、脳の特性(ゴールが近づいたからといってリラックスしない)」が活用されていることを、知っていますか?
脳には五つの癖、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」「自己保存」「統一・一貫性」があるのです。特に、「自己保存」の癖を活用しているように、私には思えました。ドイツ戦、台湾戦、中国戦と進むにつれて金メダルが見えて安心してしまうことがあるでしょう。しかし、このペアは、常に緊張感を持って、防御ではなく攻撃主体で試合をしていました。
ゴールに近づいたら、ゴールを意識した瞬間にできたと脳が思い込み、「自己保存」の癖が働いて、力が抜けてしまうものなのです。でも、でもこのペアは試合中は、金メダルというゴールを忘れていたのでは、ないでしょうか。また、中国戦では途中でヒヤッとすることもありましたが、うまく防御から攻撃に転換して勝利を収めたようでした。解説者も「防御ではなく攻撃」が勝利に必要との趣旨で解説をされていました。
そう、ゴールにたどり着きたいならゴールを忘れて、一気に駆け抜ける必要があったのです。
参考文献:「脳に悪い7つの習慣」 林成之 幻冬舎新書