チームのメンバーが仲良し同士だとパフォーマンスが良くなると思いやすよね。そこで、コミュニケーションを活発もしてお互いを知り合って、仲良しになろうと思いがちです。しかし、今一度、考えてほしいことがあります。
絶対に合わない人って居ませんかね。そんな人とコミュニケーションして仲良くなれるとでも思ってるのでしたら、それは間違いですと言いたいです。コミュニケーションは仲良しのツールではないのです。そして、コミュニケーション(ここでは伝え合うとでも言いましょう)すればするほど、相手が嫌いになることってありませんか。そんなときは、嫌いは嫌いと認識することが必要なのです。人間関係に気を取られてて、やるべきことができないのなら、嫌いのままで、没交渉にしておくというのも、コミュニケーションの手段です。
そこんとこ、分別しておきましょう。引用です。
防衛的交流
交流のみは存在しているのですが、心の窓を閉ざして、必要なことしか話さないようにしている交流的コミュニケーションです。当然のことですが、この世界には善人ばかりでが住んでいるわけではありません。あなたを騙そうとしている人や、あなたから利益を引き出すことだけ考えている人などに遭遇することもたびたびあるでしょう。
この防衛的交流と、後に説明する防衛的交渉を合わせて「防衛的コミュニケーション」と呼びます。それは、自らを守るために行うコミュニケーションです。
「防衛的コミュニケーション」や、次の項で説明する「敵対的コミュニケーション」について否定的な感覚を持つ必要はありません。大衆社会学や大衆心理学の分野るいわゆる「ハウツー本」の類では、「ポジティブシンキング」やら「わかりあうための」などといった美しい言葉が並んでいますが、そのような理想的なことばかりでうまくやっているわけではないということに特別な注意が必要です。相手が、あなたに対して明確な敵意を示していたり、明らかに騙そうとしていと考えられる場合には、躊躇なく防衛的コミュニケーションをとるべきです
「コミュニケーションを学ぶ」 高田昭典 ちくまプリマー新書 pp32-33
引用元に本には、敵対的な人への対処方法など面白い記述があるので、購入して読んでみるもよいかと思います。中学生・高校生向けに書かれているとのことでしたが、大人が読んでも手ごたえを感じる本です。まあ、高校生のときから頭が良くなっているわけではないので、そんなものでしょう。