中小企業は集中戦略を採用することが重要です。市場や顧客を層別して、コスト集中、差別化集中という言葉で表現されるような競争戦略で生き残っていきます。
近所の八百屋さんや魚屋さん、肉屋さん、、進出してきたスーパーマーケットに駆逐されて、いつの間にか無くなっていたなんて感じることはないでしょうか。生き残ったお店は、かえってスーパーマーケットの近くに出店して、スーパーマーケットの商品よりも良いもの、品質のよい果物や、おいしい無農薬野菜を売っている八百屋さんだったり、ボリュームがあって美味しいコロッケを売っている肉屋さんだったりしませんか?
この様な生き残り戦略を立てるためのフレームワークをSTP分析といいます。コスト集中でいくか、差別化集中でいくか、をまず決めます。コスト競争はある程度の事業規模が必要になってっくるので、差別化集中で行くのが良いでしょう。しかし、安売りで勝負をかけても良いです。これなら勝てるという方法を選択してください。
まず、行うことは市場と顧客を層別して分析することです、これをセグメンテーションと言います。セグメンテーションしたら、どの市場のどの顧客を狙って勝負をかけるかを決めます、これをターゲティングと言います。そして、その限定された市場や顧客に対して、どのようにサービスや商品を提供していくか、競合に勝つための状態をつくる計画を立てます、これをポジショニングと言います。
S:セグメンテーション
セグメンテーションとは、日本語で「区分」を意味し、特にマーケティング分野では「市場にいる不特定多数の顧客をさまざまな切り口で分類し、特定の属性ごとにグループ(セグメント)を作ること」と定義されます。マーケティングで最も重要なのは、自社製品、自社サービスのターゲットとして意味のある層を特定することです。
T:ターゲティング
「ターゲティング」とは、顧客層を限定してマーケティング戦略を立てることを意味する言葉ですが、単に市場を分析して顧客を絞り込むことではありません。顧客層を細分化し、ターゲットとして選定した顧客に商品の魅力を最大限アプローチすることが大切です。
P:ポジショニング
ポジショニングとは、ターゲット顧客の頭の中に、自社製品について独自のポジションを築き、ユニークな差別化イメージを植えつけるための活動。顧客に自社製品のユニークな価値を認めてもらうことで、競合製品に対して優位に立つことを目的にしている。