どんな会社も長く続いていれば、業務プロセスが考えられる最適なものになっているはずです。そして、がっちりと固まっていて、そう簡単には変えられないのではないでしょうか。従業員が自ら会社を、環境に応じて変化させていく能力のことをケイパビリティーと呼びます。ケイパビリティーが高い会社の例を上げるといっぱいありますが、日本だとトヨタ、アメリカだと直近ではネットフリックスになるのでしょうか。従業員が能力を発揮するするための風土を作り上げるのは経営者の仕事になります。
ケイパビリティー
高い品質や迅速なスピードなど、ライバル企業よりも優位に立てる能力を、ケイパビリティといいます。企業全体が持つ組織的な能力、また企業が得意とする能力のことです。
経路依存性
経済学には『経路依存性』という考え方がある。様々な要素が複雑に絡み合っているシステムでは一部だけを取り換えても他の仕組みが阻害要因となり、変化が起こせないことだ。
心理的安全
「心理的安全性」とは、職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態のことをいいます。従業員同士が仲のいい状態、ざっくばらんに冗談を言い合えるような状態だと捉えられることもありますが、そのような状態とは少し異なります。むしろ、心理的安全性とは、「空気を読む」という日本的な仲の良さとは相反する側面があります。
ケイパビリティを高めるためには、経路依存性に潜む変化に対する抵抗を取り除き、事実を真摯の捉えて職場の上下関係があっても躊躇せずに事実を言い合えるようにできる職場づくりを行い心理的安全性を高める必要があります。上長の顔色をうかがって、事実を真摯に表明できないような部員ばかりの職場は、上っ面は仲良しこよしでも、危機に際しては崩壊するということになります。部下を持ったら、そうならないように気を付けましょうね。