戦略的思考、ロジカルシンキング、論理的思考というのか、何か考えるにしても、何か計画を立てるにしても、組織体制を検討するにしても、とにかく、「MECE」でやれって言われますよね。読み方が、ミーシーなのかミッシーなのかはどうでもよいですが、この「MECE」とは、ビジネスのいろんな場面で出会いますね。これは、”Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive”の略なんだそうです。このミッシーを意識しながら、考えたり説明したりすると伝わりやすくなったり、理解しやすくなったり、何かとやりやすいな~と思うことが多いです。
複雑で絡み合った事象を、このミッシー(MECE)で整理すると、分かりやすくなるのです。その昔、スペインとポルトガルが世界を二分して分け合ったようするのです。重なりがないので、境界をめぐるいざこざも起こりません。モヤモヤしたガヤガヤした世界をはっきりと区分する。イメージでいうと下の絵が参考になると思います。しかし、無理やり区分された方は困ることが多いですね。中東地域やアフリカが欧米列強によってミッシーに区分けされて国境が直線になったようなものです。列強諸国が去ったあとも、その影響が今でもあって戦争が絶えないです。ミッシーは支配者の論理とも言えます。
さて、ビジネス思考をするときにミッシー(MECE)はよく使われます。いくつか例を上げていくと、以下になります。詳しい説明は、後ほどやらせていただく予定でいます。
1)SWOT分析、クロスSWOT分析、5フォース分析
SWOT分析は世界を「会社」と「会社を取り巻く世界」に切り分けて、会社を「強み/弱み」、世界を「機会/脅威」に分けて分析していくものです。クロスSWOT分析はSWOT分析の結果から「強み/弱み」×「機会/脅威」を使って四つの戦略を考える分析です。5フォース分析は企業を取り巻く世界を5つに分けて、競合、供給者、需要者、新規参入者、代替手段のそれぞれを分析するものです。
2)4P、3C
これは、マーケティングの分析になります。4Pは企業活動を、プロダクト、プライス、プレース、プライスの4つに区分けして分析していくものです。3Cは企業活動を、顧客(カスタマー)、競合(コンペティター)、会社(カンパニー)に区分けるすものです。
3)問題解決/課題解決
これは事象を、課題/問題、現状、ギャップ(差) の3つに区分けして対策を検討していく思考法です。
4)組織体制
組織は、組織構造と組織文化に分けられます。ハードとソフトと言った方が良いかもしれません。形はあっても動かす方法が確立されていなければ組織は動きません。組織を二つに分けていくものです。
そんなこんなで、いろいろ書くと長くなってしまうし、面倒なので、今日はここで止めておきます。